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●極楽寺薬草園

※添付写真 枚
※掲示板の引用です

 極楽寺が建立されている国見山一帯は黒褐色の岩石が岩石が露出しています。この岩石は新第三紀中新世(2500万年前)の稲瀬火山岩層と呼ばれ、北上山系としては珍しい火山地帯であります。
 地形は起伏に富んでおり、付近の山野には、約六百余種の植物が自生していることが昭和35・36年の植物調査で分かりました。更に精査するなら、少なくても七百余種は越えるだろうと見られています。
植物の中には、平安時代に人工移植したとうかがわれる種類、裏日本系の種類、日本における北限と見られる種類のほか、新種も発見されています。このうちの何種類かは特に珍しいもので、中国大陸原産、あるいは西日本にしか自生しないような薬用植物も群生しています。
 このことについては、今から千百余年前の「文徳天皇実録」天安元年(西暦857)六月三日の条に、時の政府から極楽寺が官寺に指定されたという記録があり、寺院は布教活動はもちろん、広く教育・彫刻・舞楽・開田・開畑・開道・染物・織物など文教活動や産業開発を進め、更に福祉事業として、仏教医薬学わもとに、医療として薬草の使用、浴湯(よくとう)・針灸(しんきゅう)・平癒祈願(へいゆきがん)・呪術(じゅじゅつ)も行われていました。
 国見山一帯には今でもこうした当時の薬用植物が野生化して自生しており、その代表的な平安時代の薬用植物・仏教植物・神仏呪術植物を植栽し古代の薬草園を復元しようと試みたものです。

「古代の薬草」...シマカンギク・イチハツ・ヒオウギ・シャガ・メノマンネングサ

   昭和58年3月    北上市教育委員会