1.シェムリアップの繁華街
 アンコール・ワットは、カンボジアの観光スポットでその移動拠点となる街である。下水が完備していないようでかなりドブの臭いがする。夜、道路際のおみやげ屋さんは、こうこうと電気が灯るが、中の狭い所にはいるとかなり薄暗い。けばけばしいネオンサインなどは一切見られない。夜、街頭なども少なく、電力事情があまりよくないなぁーーと感じた。ここでもバイクが走り回ってはいるが、ベトナムの数とは比較にならない。とにかく静かな街である。

  2.アンコール・ワットの入り口
 19世紀末、フランス人植物学者アンリ・ムオーがこの地を発見。ようやく戦乱に明け暮れたカンボジアも平和になった。このポイントは西参道からみたワットの外観。ワットは世界遺産に指定され、外周約5Kmの堀に囲まれている。水深の浅い堀では、子供達の水遊びが見られる。学校は義務教育ではなく、ワットの周辺には子供達の物売りが何処に行っても追いかけてくる。ワットの周辺に、おみやげ屋さんのような建物は殆ど見られない。とにかく観光客の数が多く、結構、日本人のオバハン・オジサン達のグループもおり、あまりビックリはしなくなったが...。
3.女神(デバータ)の彫刻
 ワットの壁には、このような彫刻が随所にみられる。9世紀〜15世紀に栄えたクメール王朝の首都の遺跡である。地震がほとんどない地帯で、石造りの遺跡で頑丈な構造である。海外からの援助で、建物などが改修・保存されている。
4.アンコールワット
 池に反射したワット。観光客の記念写真のスポット。正面の建物は中央にある第三回廊部分で、真ん中の塔には登る。ここは寺院でもあり王の墳墓でもある。寺院は信仰の対象物であるともに、王が死後に住むための地上楽園を意味していた。内部は暗くて足下がゴロゴロした石が結構ある。歩きやすいようになどと、整備はされていない。



5.物売りの子達
 「ワンダラー!!ワンダラー!!」...と、群がってくるこの子達。多分、家計を支えているんだろうなぁ...と、ふと可哀相になった。絵はがき、写真集、フイルムなど子供が主体の売り子達である。ビデオカメラを持っている観光客は結構見られたが、それとはなしに見ると日本製品である。デジカメ、アイカメラ付きの携帯電話で、写真を撮っている姿が随所で見られた。街のなかには「FujiFilm」の看板があり、デジタル処理表示も見られた。


6.壁画の説明
 ここは桃太郎のような物語の壁画である。これが延々続く。凹凸がなくビデオには不向きな壁面。回廊ごとに「軍隊のの行進」・「天国と地獄」...などぐるりとこの彫刻が取り巻いている。東西南北の回廊には、それぞれテーマの違う壁画がくるりと取り囲んでいる。

※【参考】ベトナムと同じで、入国時にビデオカメラの持ち物申告をしたが、係員からは何も聞かれなかった。カメラは珍しくはないが、ビデオカメラのむき出しは、やはり注意が必要。店頭にはデジタル関係の用品など、陳列・販売されていない。
7.中央塔から西門を望む
 ジャングルの中に忽然と現れたこの建造物。汗ぐしよりになって、この中央塔に登る。とてつもない急勾配のハシゴを登るのと同じような階段である。とにかく見晴らしは素晴らしい。建物の中は日陰で、風があり心地よい。ジャングルの中にある遺跡は、綺麗に整備され保存されている。



8.展望台から見た周囲の景色
 水が豊富で温暖であれば、何度も稲作が出来るのであろうが、年間一度だけの収穫にはそれなりの理由がありそう。この周囲は電気もなく、高床式の建物の集落が存在する。ガイドはここらの説明はあまりしなかった。とにかく暑くて、午後は昼寝の時間があるのはうれしい事である。蒸し暑く、あくせく働くことは無理。のんびり・ゆっくりと生活している姿は、日本とは所詮価値観が異なる。

9.ディナーショウと踊り子(アプサラダンス)
 この舞姫達は、きちんと訓練をうけ派遣されているそうである。手が踊りのアクセントになっていた。20代前後位の若い舞姫達である。一瞬、タイの踊りの感じがしたが、ここはカンボジアである。この「アプサラの踊り」は、9世紀頃に生まれた宮廷舞踊で、神への祈りとして、王宮のお祭りで踊られる民族舞踊である。7,8歳くらいの小さな子供もこのショウに登場した。田植え踊りのようなものから、妖艶な踊りまでたっぷりと鑑賞ができた。

10.このしぐさが...
 ひょいと足をあげるしぐさは何を意味するのだろうか。、「いつあげるのかなあ...?」そのタイミングが分からず、そんなことを考えながらビデオを撮る。

※【余談】マッサージが50$、スペシャルは100$ということで、若いガイドがいろいろ声を掛けてくれた。現地の公務員の平均月収が、20$前後ということから察すると、とんでもない金額である。日本的に解釈すると、新車が買える。まあ、どっちにしろ乗り物には変わりがないが。ガイドにもっと具体的に話をきけば良かったのだが...。でも後が怖い。
11.朝焼けのアンコール・ワット
 朝5時の出発で眠かったが、素晴らしいの一言。日の出が大体6時過ぎ。正面の3つの塔の位置がきちんと天文学的に、左から春分・夏至・秋分の位置に合致。見事なものである。これはワット観光の目玉になっていた。遺跡の観光として、このような自然を取り込んだ組み合わせは珍しい。考えてみると、夜景とかライトアップとかは人工的なものではあるが。


12.アンコール・トム(大きな町)
 アンコールワットの外側には沢山の遺跡が存在する。正面の西門の塔の入口は、象が通る幅であるが、車がここを通り抜けるとき徐行もしない。この中にはバイヨン寺がある。広大な庭に展開する遺跡群は、当時の王様の権力の象徴で、広大な庭には凱旋門やその道路などが展開する。当時10万人の人々が住み栄えていたこの王都は、15世紀にアユタヤ朝との戦で敗れ、そのまま放棄された。

13.入り口付近の阿修羅像
  入り口の道路の左右には、神々と阿修羅が蛇の胴体を引き合う54体の像が出迎える。完全なもの、頭部のないものなどいろいろ。奇妙に頭部は盗難にあうのだそうな。
 この内部に展開するバイヨン寺の回廊には、12世紀当時の生活模様が描かれている。大きな彫りに囲まれた静かな遺跡である。

※「アレッッ...」。中庭にはテレビのコマーシャルでみた、傘状の樫の木が沢山あり、ちょうどいい日傘代わりになる。
14.壁画
 このような壁画が沢山あるが、当時は文字よりは絵で表現した方が簡単だったのだろうか。闘鶏・出産・狩り・市場・建築工事など、多数の壁画が展開する。この壁画の戦闘シーンを、注意して見ると、ワニに襲われている様子が描かれている。



15.観世音菩薩像
 いたる所に見られる観世音菩薩像の顔、顔、顔。その顔は正確に方位をあらわしているとか。この四面体の菩薩の微笑みは200リエル(紙幣)のデザインとなっている。

※貨幣価値はベトナムとあまり変わりがなく、おおよそ日本円換算で約1/100位。貨幣単位はリエルRiel。


16.強烈な壁画
 シェムリアップから北東に約40Km。車で約1時間の移動。このバンテアイ・スレイ(女の砦)にある壁画は、ラテライトの赤土で作られている。この壁画はアンコール・ワットとは違い彫りが深い。遺跡保護のために「東洋のモナリザ」と呼ばれるものは見学が出来なかつた。左の壁画は、ヴィシュヌ神の化身が、阿修羅王の体を引き裂いているものである。多数の壁画の彫刻が見られるが、その保存状態はよい。

17.ガジュマルの樹
 タ・プローム(仏教僧院)の遺跡は、砂岩とラテライト(熱帯地方に見られる赤色土)で出来ている。この場所は自然力を示すために、そのままの姿で据え置かれている。この自然界のすざましさ。見事の一言。熱帯地方で樹木の管理をしないと、このようになるという姿である。ガジュマルの樹、ガイドが言うには、この樹は「ウドの大木」で何にも使えない。寺院は発見当時のままで保存されているが、それぞれ係員とおぼしき方達が当番をしていた。
18.ガジュマルの榕樹(スポアン)
 簡単に言うとガジュマルの根の部分になる。樹の丈は数十メートルで、頭でっかちの樹である。強い風が吹いたらひとたまりもない。偶然だったが、遺跡の移動中、道路脇のガジュマルが、スコール時の風で倒れ通行できなくなってしまった。スコールは雨と風をともなう強烈なものであるが、ただ数時間で晴れあがる。



19.何処に行ってもいる物売りの子
 「ワンダラー!!ワンダラー!!」...この子は笛を売っていた。何歳くらいかなあ。英語の商売用語がしこまれとにかく競争である。これ以外の英語は通じない。「まけてよ−−−」と言うことが、この子供達にはなんか引っかかってしまった。カンボジアの9月の時期は、ちょうどお盆の時期で、町の中にあるお寺には参拝客が沢山みられたが、町中にあった小学校では、勉強中であった。貧乏な国という表現はあまりいいものではないが、かなりの所得格差が存在することだけは言える。

20.生活用水
 シェムリアップの町の中の川。洗濯をしているのが分かった。この町にはシアヌーク国王の別荘がある。大きなお二人の写真が道路際にあったが、ライトアップされていなかった。街頭が貧弱で夜間の外出は少々こわい面がある。

※ガイドの説明で、ポル・ポト政権時代の話が出たが、ベトナムやタイとの国境の争いなど、長期の戦乱で現在も遺跡によっては地雷のために、立ち入り禁止地帯も存在する。外国からの観光客は、外貨獲得のためには貴重で、観光客を大事に扱ってくれることはうれしいことである。まだまだ現地の生活水準が向上するには、かなりの時間がかかりそう。

●Cambodia編

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 カンボジアといっても、サイゴンから飛行機で約1時間のシェムリアップへの移動である。ねらいはアンコールワットである。シェムリアップは、アンコールワットの観光地で田舎町である。アンコールは王朝、ワットはお寺を意味する。ガイドはそれぞれの国の言葉で少人数を案内してくれる。私達は3人だけで、それに一人の若い男性のガイドがついた。3年間、日本語を勉強したそうで、外国に行ってみたいと話していた。

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