●8J 1RL 南極昭和基地 ’19.5.25
なんか人材不足の関係からか南極の昭和基地への派遣が困っているようで、話の中では派遣中止の設定もあるとか。主管は文部科学省ですが、上位組織の「国立研究所」が活動の主体になっています。船は<しらせ2>で管轄は海上自衛隊ですが、船は移動時間が遅いのでケープタウンの到着にあわせ隊員の方達は空路で移動し南アフリカから<しらせ>に乗り込み南極への航海となります。砕氷船の船底は丸い構造で内部の水を移動し氷に乗り上げ破砕して進みます。基地に接岸する様な環境ではないので、着くまでには船酔いとかで大変な経験をする様ですね。
趣味のアマチュア無線ですが、「こどもの日」に昭和基地と通信をしたとの記事がありました。日本からみると昭和基地は大体「南南西」の方向になり距離は約14,000Km程で大体南米のアルゼンチン・チリ<18,000Km>位の距離になります。地球は丸いのですが、上空の電離層で反射され南極まで電波が届きます。通信方式はデジタルの処理で大体片道が15秒でのパソコン処理で向こうの音声などは聞こえません。「ピー」という信号だけのやり取りです。短いときには大体1分弱で交信が終了します。この局が見えると日本を問わず皆様が一斉に呼びパイルアップといいます。日本は無線局数が多いので、ずらーっと並ぶと見事なものです。向こうの方で処理するのには相手方の画面でのチェックがあり、全部手作業になり大変でしょうね。
何局は一度行ったら一年間は帰ってこれない場所で、日夜研究・観測などをしている所で世界各国の基地が結構あります。無線通信は条件的には吹雪等で恵まれていませんが、仕事の合間に時々皆様に電波でサービスしてくれています。以前ネットで見たことがありますが、飛行機で移動する基地もありで各国の設置条件が違いますがなんかツアーもあるとか。