●FT8 での通信に落ち着く                 <掘り起こし ’17.10.23> 追加記載’18.5.15

 太陽黒点がすっかり底をつき、安定した状態での海外との交信が出来ない状態が続いています。大体10年くらいの周期で太陽の活動が変化していますが、ここ数年は完全に静かな状態になっています。一年間のなかで大体2回<春分...3月20日頃>と<秋分...9月23日頃>に電離層の状態が変化すると言われています。国内だけの通信だけではつまらないので、どうしても遠方DXと通信するために整備されたアンテナとパワーが求められ、アマチュア無線という楽しみがあります。よく趣味の王様と言われますが、数年前には人工衛星を介しての通信も楽しみました。ただ、90分500Km低高度で地球を一周する衛星は追尾が大変で、用途が限定されてしまいます。実用性が乏しく自然と利用頻度がなくなりました。静止衛星に近いものも打ち上げられましたが、約36,000KMの高度になれば常時使えますが、衛星を維持するのに経費が掛かります。一時はこのような人工衛星などもアマチュア無線で使えるものもありました。発射電波が約1秒ほどずれて聞こえるタイムラグなども楽しんだこともあります。
 今はこのような人工衛星はなくなり、低高度のものが時々打ち上げられていますが殆ど利用する事がなくなりました。地上では衛星を追尾するのに回転する仕組みが必要になり、立体的なメンテナンスが求められます。

 完全な趣味の遊びですが、それらの整備されたものの中に今までの逆な発想が登場しました。それがパソコンを使ったデジタル通信です。仕組みは今までのものでマイクや電鍵ではない、パソコンで制御するものです。耳に聞こえない範囲でもパソコンにはきちんと表示されるなんて、考えた方に脱帽です。最初は<JT65>からスタート<2017.2.8>しました。大体10W位の弱い電力で海外と通信が出来るんですよ。
 定番のソフトが様変わりしいろいろ使ってみましたが、ありがたいことに全部フリーです。今回のデジタル通信は、もともと月面通信や流星痕反射通信での微弱通信用に開発されたものです。この仕組みが短波帯の通信でも利用できないかと試されHF帯での試験が始まったとの事です。USAの<K1JT>ジョセフ・タイラー博士によって開発されたことから<JT65>と命名されました。頭文字のJTと65種類のトーン進行という意味だとか。ここらの詳しい資料については膨大な量になりますから、ネットでそれなりに検索して読み込んでください。

@JT−65/9...17.2.8スタート
・JT65−HF−HB9HQX
 初めて使ったソフトです。画面上に信号状況とデータ部分とが一体型で表示されます。定格は約200Hz帯域幅で音声領域の3500Hz内で同時に数局の交信が可能です。約1分間の送り出しと相手方とのやりとりで、大体5〜6分程度掛かります。通常は<SSB>という方式で音声での会話になりますが、そのためにはアンテナとパワーがないと通信が成立しません。いろいろな楽しみ方がありますが、デジタル通信はその逆の発想から成り立ちます。
 <JT65...約200Hz>ですが改良型で<JT9...約16Hz>も挑戦しました。これは耳で信号が聞こえない範囲での交信で、黒点減少期の通信にかなりのショック与えた事になります。<JT9>聞こえない所との交信が可能で、交信能率が良かったのですがあまり人気がなかった様です。

・WSJT−X
 このソフトは上と同じですが、結構分解能<デコード>がよくて直ぐにこっちを使い始めました。ここらのソフトは手探りでの運用になっています。どんどん局数が多くなりメモで処理するのが大変になってきました。この機会に折角パソコンを使っているので、紙ログから電子ログ<TaroboHamLog>に時間をかけて以前のデータを整理してみました。アナログ当時のデータは殆ど意味がないのですが、今回デジタル通信してものからは電子ログへの移管です。データ処理が簡易で、ダブリのデータが即時に表示されます。原則として違うバンドでのQSOは新規と見なされ、登録されていきます。中にはモードとバンドの違いとから、同じ方と数度の交信になった方もおります。

・JTDX
 このソフトは上の<WSJT−X>改良版で二つの利点があります。感度がいいことと、一度交信した局はアンダーラインでチェックしてくれる仕組みです。このソフトで<JT65/9>を運用に切り替えました。この通信方式はマイクに簡易な変換装置をつけて、パソコンからの信号を送り出します。信号はマイクにあるVOXと言う仕組みで、音声で通信機制御をしています。今までは<JT65/9>で運用していましたが、今は<FT8>モードになってしまいました。それでも<JT65...357局><JT9...114局>延べ471局と交信は出来ています。
 突然ですが、<50Hz>幅で新しいモードが同一バンドのなかに登場しました。<JT65>の運用中に、海外局ですが約50Hz幅で交信しているのです。最初はこの信号が分からなかったのですが、ネットで調べて見たら新方式のモードでした。海外ではこれらの新モードは自由に試験が出来るんですね。電波法でガッチリと拘束されている日本の場合とは大違いです。バンドプランという仕組みは海外で統一されたものではなく日本独自の仕組みでしょう。
 ややこしいのは<3.5/7MHz>で国内局同士の使用周波数が制限されていることです。海外と交信できる帯域では、国内同士での通信は禁ずるとありますが、何がその理由なのでしょうか。電波法違反と言えばいやな思いをしますが、無線機の運用については総通の取り締まりには限界があり、車に積んでいる無線機についてパトカーでもチェックされる様になりましたね。罰金が法外に高いのにはびっくりしました。時々新聞に取り締まりのことが掲載されています。

AFT8 モードの追加...’17.10.23スタート
 ソフトの改変があり<JTDX>で<FT8/JT65/JT9/T10>と専用のモードが整備されました。そのうちに多分<JTDX>でも改良されるだろうと思っていましたがやはり出ましたね。現在は以前の<JT65/9>モードは運用していません。流れとして殆どの局が<FT8>モードに移行しています。同じバンドの中でこれらの信号は殆ど聞こえなくなりました。現段階で3つのモードで大体1148局と交信した事になります。殆どは海外の局で大体全世界の地域とQSOしています。この遊びはしばらくは続きそうです。
 これらのモードについては変更申請が必要になり’18.5.15現在<8...677局>ですが、時間が経過すればどんどん局数が増えていくと思います。

 ◆この画面は<JT65>のものですが、上段がバンド内の信号の様子で、次の画面が通信している状態のものです。<JTDX>の場合、交信が完了されると、アンダーラインでチェックがされます。この仕組みは原簿の<WSJT−X>にある<wsjtx_log.adi>に交信データを書き込んで利用している関係で内部で電子処理されて表示されます。局数が膨大になれば、紙ログでのチェックには限界がありますので、とても重宝していました。
 ただ、この<JTDX>を使う前のデータについては、表示されずもう一つのソフト<JTAlert>で二重チェックするようにしています。

・ソフトの<JTDX>はどんどん改良されていきますが、古いノートパソコン<hp Compaq−6710b...1.86GHz>に<Win10>を稼働させている関係で、動作が緩慢になり現段階はかなり古い<JTDX v18.1.65>を使っています。その他のソフトは同時に使っていませんから、欲張らなければこれて十分です。

 
◆<FT8>の通信に伴い実際には特別な<JTAlert>というソフトで、重複チェックをしています。<FT8>の場合は約10秒程度の表示になるために読み取りが大変です。この3段目は、今までのチェック確認のために動かしていました。最初からこの機能を使えばよかったのですが、<JT65/9>の場合は約1分間という表示になるので、のんびりゆっくりで間に合いました。ただ<FT8>のモード変更で使用ソフトの変化から後日便利さが分かって追加しました。原則として一度交信した局とはアクセスはしないと言う約束になっています。15秒での交信はある意味では電信CWの感覚が戻ったりします。ただ良いことづくめではなく同時に呼ぶ関係から、数局がずらっと特定の局を呼ぶ姿には唖然とします。完全なつぶしあいで、大電力で呼んでいる局が氾濫し始めました。本来の微弱電波通信<JT65/9>とはスタイルが違ってきたようです。

◆その他のソフト
・JTLinker
 交信が完了したらそのデータを<HamLog>に自動的に送るソフトです。手作業での記入は、後で追加補足するだけで便利なものです。

◆QSLカードへの思考
 二局間で更新が出来た時には<QSLカード>というものを<JARL>経由で長い時間をかけて交換していました。そのためには新規に紙でのカード作りが必要となりますが、辞めました。今回は経費の安い<eQSL>のみ使うことにしています。


【今までの通信関係のメモ】
DSCW...4534
 高速電信ソフトの活用ですが、耳での解読力が鈍りいろいろテストしてた2010.10の古い資料です。今はデジタル通信へと気持ちが移り動かしていません。
◆移動局電子申請...4453/4524
 電子申請で何度か使っているもので<2009.6.22>、二度目の<2010.7.3>と資料があります。
eQSL...2149
 お互いのネットでの<電子カード>の交換です。一番新しい無線関係のデータです。従来は紙カードで<Buro>ビュウロ経由で<JARL>で地様時間かけての交換になっていました。この<eQSL>はネットで交換するもので、自前のカードを使いたい場合は、シェアで少額の年額会費を納めます。ここらはユーザの気持ちの問題でしょう。




 【使用カメラ...Fuji FinePix SL1000 Optical Zoom ×50】

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●気まぐれ Diary Memo        edit '08.5.8〜

<添付写真2枚>
*** デジタル通信 備忘録 ***